Day 60, Fri, Etampes〜Blois 「ロリータに目覚めるとき」
走行距離:116.51km
最高速度:41.50km
平均:21.96km
走行時間:5時間18分18秒
総走行距離:218.18km
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やっやっやっやっや、バイ。。。
このままでは完全にポリスに連絡+不法侵入でお縄コースや、と勝手に脳内でシミュレーションする佐々木。
あいかわらずフランス語で返してくるから何言ってるのかわからんし、男性の方はもう手をいっぱいグワングワンさせて僕+女性に何か言ってるし、どうすりゃいいんか分からんとアタフタ。
で、とりあえずごめんなさいっていってテントを指差して動かしますって言ってると、ちょっと落ち着いて来て、よくよく聞いてみると男性の方は少しだけ英語を話してくれた。
…すると、こうなりました。
アランとミッシェル。
パリ近くに住んでて、週末はこのロッジで過ごすという雰囲気のいいご夫婦。
とてもオシャレで、アランはプーマのフェラーリスニーカーを履いてる。
さすが。
何か、電話はただ単に友人に電話してたみたいで、ミシェルも「別にええんやで。けどここ(外)でキャンプするんは寒いやろから、シャワールーム横の掃除室(キャンピングカーのトイレを掃除する場所っぽい)なら今の時期誰も来ないし暖かいからそこでテント張れば?」と言ってくれてたみたい。意訳だけど。
それで、寒いしとりあえずコーヒーでも飲んで行きなさい。あ、ついでにご飯も食べて行きなさい。と招かれました。
何かもう、何も言えない。。
とりあえず掃除室にテントと荷物を移動し(アランが手伝ってくれた!)、3人遅めの夕食を食べることに。
まぁ、先にKFCで晩飯は食べてたんだけどね。
コーヒーはカフェインで眠れなくなると思って、どうしようかと答えかねているとミシェルが「ほなコーラの方がええか」と。おぉ!これなら飲める!とお願いします!と答えた後に「そういやコーラもカフェインあったわ」とちょっと後悔した笑
コーラをもらい、3人での夕食を開始する。
フランスの伝統料理っぽい?のを2品+フランスパン+生ハムを頂いてから、もうこれでいっぱいやわと思ってると、「私はピザが大好きなの!」とミッシェルお薦めのピザが出てきた。
ちなみにこれ、24時過ぎの出来事ね。
もちろん食べたよ。美味しかったし。
二人のことやパリで一番好きな場所、お互いの家族のこととかを、ミッシェルは100%フランス語、アランが3割英語+7割フランス語で話してくれて何とか理解できた。笑
この時のアランの手というか顔を含めた体全体での表現の仕方がすごく面白かったし、かわいかったわ笑
何かめっちゃ気に入られて、ミシェルからは「あんたは私の息子や」って何度も言われた。
嬉しかったなー。
フランス人って何かとっつきにくいイメージだったけど、仲良くなったらめちゃめちゃおもしろい人間なんやろなーと思った。まぁ、過度な一般化は出来ないけど。ただ、こういう、何て言うんかなぁ、言葉だけでなく体全部を使った表現のしかたって英語圏の人達よりも激しいのかもしれないと感じた。あぁ、だから芸術が発達したんだな、なんて飛躍した考えが生まれるぐらい、表現が豊かだった。笑
何て考えつつ、アカン、もう無理ですわーと言ってもまだまだ出てくる笑
さすがに察知してくれたのか、もし無理なら明日の朝食べたらいいし、明日の朝は一緒にコーヒを飲もう。
もし眠たかったら僕たちに構わず寝てくれよ!って言ってくれたので寝ることした。
いやーまさかこんな展開になるとは思わんかったわ笑
3人+テリアのヘンリと。
テントに戻って床についたのが1:30!笑
まぁ、疲れたけど心地のいい疲れなのでよくれれるだろう。
おやすみ!
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で、6時間後の7時30分に起床。
まぁ、寝れたかな。
あたりはまだ薄暗い。
完全に霧ですわ。
テントを撤収し、再び二人のいるロッジへ。
ヘンリがやけに興奮してて、噛まれた笑
ミシェルも昨夜、噛まれたみたいで傷を見せてくれた。
どうしたヘンリ。
皮がめくれるぐらいだったので大丈夫だよ!といったけど、ダメダメ、ちゃんと直さなきゃと消毒液+バンドエイド的な物を。
で、出てきたのがこれ。
フランスではこんな感じらしい。
はさみで自由に切手使うんだって。
さすがフランス人。
カタツムリ思考ですわ。パリの区域のように。
エスプレッソとパンを朝食にもらった後、ミシェルがこれをもっていきな!と渡してくれた!
ほんま何から何まで。。。
あんな形でであったけど、本当に出会えて良かった。
とても楽しく、嬉しかった。
昨夜のキャンプ場のオーナーにパスポートを返してもらいに行った時も「気をつけてな。いい旅を!」と。
ほんと、ここに来て良かった。
ありがとう!
では、二人にバイバイして出発しますか!!
誰だよフランスは湿気が少ないって言ったの。
アップダウンの繰り返し。
フランス定番、一面ジャガイモ畑。
アメリカ以来かな、水平線まで何もなかったの。
ちょうど半分のオルレアンに到着。
昼飯はwifi完備のマクドナルホド。
何か、地域よって同じメニューでも値段違う。
これで8.30€。
60kmぐらいかな。
オルレアンといえば「オルレアンのうわさ」で有名よね。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%BD%E7%84%B6%E3%81%A8%E5%AE%A2%E3%81%AE%E6%B6%88%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%96%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF
社会学を勉強したことある人にとったら。
今日の目的地、Bloisまであと60km。
お!
同士を発見!
スウェーデン人のおじさんっぽい。
交通量が多くて話せなかったけど、日本人だとつたえると「Oh! sayonara〜」って言ってくれた。笑
ありがとうおじさん。笑
日光を遮ってくれる木々がありがたい。
若干ハンガーノックになりつつも、無事にBloisに到着。
LIDLで買い物して、目的のホステルまで自転車を走らせる。
…が、まさかのホステルつぶれてるやん!
マジかよ!笑
どうしよう。。。と悩んでいると、直前に「ボンジュール!」と挨拶したおじさんが話しかけてきた。
彼の名前はRobert。彼も娘さんも日本文化(主にジブリとJ-pop)が好きなんだって!
何てったって、車はMITSUBISHIだしね!
ちょうど娘さんの習い事の送り迎えをしていたところだった。
彼に事情を説明すると、何かいろいろ電話をかけだした。
なんと、Bloisに住んでる友人に僕を泊めてくれるかどうか聞いてくれてたみたい!
けど、金曜日ということもありみんな無理らしく、近くのホテルまで自転車を車に載せて連れてってくれた。
もう、連日会うフランス人の優しさに感無量。
習い事を終えた娘さんのエヴァも一緒に乗ってホテルに向かう。
車内にこだますPerfume。
エヴァは意味はまだ理解できないけど、日本語で完全コピーできるんだって!
何か恥ずかしがって歌ってくれなかったけど。笑
けど、いろいろ話しているうちに「AKIRA SUKI DESU」と笑顔で言ってくれた。。。
いや多分、好意を伝えてくれようとしたんだと思うし、そんな意味で言ったんじゃないと思うけど、
激萌えですわ。
まだ彼女、11歳(確か)。
ロリータとかほんま全然わからんわーと思ってたけど、ちょっとその気持ちが解る気がした27歳未婚男性。
パヤオ笑
まぁ、なんて言ってますが冷静に考えたら(冷静にならなくても)それはちゃうわとすぐに思考を変えたのでご安心を。
僕は結婚適齢期の女性が好きです。
ちょっと話しがそれたけど、この街のお城はが有名です。
これはホテルかな?
ヤジマ、君の大好きな雲がないな笑
ホテルに到着した。
ここで二人と別れるのは寂しいぜ。。また会いたいぜ!
エヴァと。
右の27歳の日本人、完全に犯罪者の顔ですわ。
日本語の勉強、楽しんでねエヴァ!
二人とバイバイし、荷物を部屋において夕食へ。
近くにはシャレオツなフレンチレストランしか無かったので、レーパン+ブレーカーで入店。
完全に場違いの空気。
スタッフに苦笑される。
まぁ、仕方ないと着座。
メニューはもちろんフランス語で、スタッフはこっちが話す英語は理解するのに返答は全部フランス語。
さすがですわおフランス。
とりあえずこれがメニューだということは理解できた。
スタッフおすすめの料理をチョイス。
クリームブリュレのなんちゃら。
実はフランス料理、初めて。笑
美味しい。
脂っこいけど、おいしい。
メインディッシュはブタのロースやったかな。
肉よりも、下にあるキノコ類が初めておいしいと思えた気がする。
まぁ、これで17.90€です。泣
せっかく安いホテルに連れてってもらったのに、意味ナッシング。
まぁ、人生初のフランス料理を食べれたので良しとしよう。
今日も素晴らしいフランス人と出会えて嬉しかった。
出会いは全て必然っていうけど、ほんと偶然のような出会いにめっちゃ感謝する。
この道を選んで良かった!
明日の予報は雨。
どうか降らないでくれ!と願いつつ寝ることにしよう。
おやすみなさい。