Day 80, Figueira da Foz〜Vila Franca de Xira 「愛、だと思う」

走行距離:160.86km
最高速度:48.47m
平均:21.46km
走行時間:7時間29分34秒

総走行距離:2270.69km


Bom Dia!!!

いつも通りに6時に起きる。いや、5時に起きる。
てか1時間スペインの時よりも遅いから4時起きやでぇぇ。。

昨日、フルーツグラノーラで気分悪くなった反省を活かし、今朝はパンとバナナといった軽食で済ます。
今日もけっこう走る予定だけど、一回でいっぱい摂るよりも走りつつ数回に分けて摂った方がええと思う。

出発の準備をしていると、昨夜出会った出張中のジンバブエ人のHiljeeと会ったので数分会話する。
なんでも、ポルトガルは今、景気がよろしくないらしい。
ひろしも言ってたし、やっぱあんま良くないんかぁ。。

と思ってたけど、まぁ、何とかなるでしょ笑 いや、ポルトガル人は何とかするでしょ!っと能天気な考えに至りました笑

では、出発!

いまからあの橋、渡りまっせ〜

思ってたよりも、登りはキツくなかった。
これがバナナパワーか。。

車ビュンビュン〜!!

リゾート地のFigueira da Fozは夏期に来ることをオススメします。

中州的なこと。
何やってるんやろ?

ちょうど通勤時間と重なり、交通量が多かったので少ない道に移動するも、今度はアップダウーーーーン!!
まぁええけどさ。ええけど。

途中、バナブーやチョコレートを摂りながら、今日の中間地点のLeiriaに到着。
予定よりも1時間以上早く着いたぜ!

…けど、迷った。。。
こういう大きい街は周辺の道路が入り組んでて分からんぜよ。。。。。

あれはきっと、Leiria城、かな。名前わかんないけど。

道を確認していると、道路の名前にTOKUSHIMAの文字が笑
こんなとこで見れるとは思わなんだ笑
徳島と友好関係があるんかな?それともトクシマさんって有名な人がいたんかな?

さんざん迷った挙句、ヨーロッパのヤマダ電機ことMedia Mart(Marketやっけか?)を発見!
このお店はオランダでもフリーWi-Fiでお世話になったので、ポルトガルでも使えてくれ…!!

…っとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
フリーWi-Fiゲッットオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!

これで無事、自分の現在地と行き方が分かったぜ。
ありがとうフリーWi-Fi。
ありがとうMedia Mart。

しかしここで1時間ぐらいロスってしまった。。
せっかくのボーナス時間が。。

まぁ仕方ない。
これも何かの前兆かもしれん。
いまはただ、進んでいこう。

午前中も国道1号線を使ってたけど、交通量多いしトラックの数ハンパない。
そのせいで粉塵がめっちゃ舞っててだいぶ吸い込んでしまってる。。

お、あれは何だ。

ご立派な建物。
大聖堂かな。
Batalhaって街です確か。

あぁ、早く着かないかなぁ、、もしくはトラックや車の通らない舗装された道ないかなぁ、、、なんて甘っちょろいことを考えていると、とうとうLisboaの文字が!!!!リスボン!!!!リスボア!!!!!
ってかあと111kmって何か素敵。

そろそろバナナやクッキーの味にも飽きてしまってきてたので、レストランへ。
ポルトガルだから魚貝料理を食べたいけど、まぁ、肉にしましょう。何となくパワー出そうだし。

味はうん、いつもながら美味しい。
ただ、会計時のスタッフの対応がちょっとね。。
お昼時だし忙しいのは分かるけど、ちょっとヒドい対応だったね。。

彼が自分であれば、いつも通りに。もしくは一見の客だからこそ、しっかりと対応したいなぁと思いました。

では、引き続きビュンビュンな国道1号線を走っていきます。
ちょっと曇ってきてるなぁ。。

あ、晴れた笑
てかよく木材の製材所をよく見るけど、ポルトガルって森林多いなぁ。
ほんま森モリもりみりい。

そんなことを考えつつ、苦しくなった時にクラクションで応援してもらいつつ、でもやっぽりしんどくて若干ハンガーノック気味だったけど、「リスボアまであと何キロ」っていう看板をみる度に「やらねばならぬ…!」と気持ちを奮い立たせて漕ぐ。

で、いい時間に目的地のVila Franca de Xiraに到着。
ここは巡礼路でもあるからアルベルゲがある。
ただ、最初に行ったのが私設のアルベルゲだから値段が20€だと!!

ええぇぇ!?高杉晋作!!!???

うわ、、これちょっと\あかん値段やぁ、、リスボンまであと20数キロやし、もうこのさい行っちゃおうかなぁ、なんて考えてると、女性に声をかけられる。
彼女、ツーリストオフィスに勤務してるらしく、無料のアルベルゲがあると教えてくれた。
しかしそこに泊まるにはスタンプが必要で、Town hall(町役場かな?)で巡礼のスタンプをもらわなきゃ泊まれないらしい、、
彼女にTown hallの場所を教えてもらい、はてどう行こうかと思ってたら、おじさんとお姉さんに声をかけられる。

おじさんはあまり英語ができないらしく、お姉さんの方が色々と対応してくれた。(最初、おじさんは子供を連れてたので、そのお姉さんはおじさんの娘かと思ってたけど違ったみたい笑 だってしきりに「ちょっとあんたは黙ってて」みたいなジェスチャーをおじさんに対してしてたし笑)

で、いろいろあって、おじさんが教会まで連れてってくれることに。
なんとおじさん、Camino de Santiagoを3度も自転車で達成した強者!!笑
協会に行くまでの途中に彼の家があって、自転車も見せてもらった。さすがです。
しかもポルトガル語にイタリア語、スペイン語フランス語ドイツ語を話せる強者、猛者ですわ。

けど英語だけはダメみたい笑 どいういこっちゃ。笑

それで教会まで連れてってくれて、いろいろ話を通してくれた。
すると、OKだと。
しかも巡礼スタンプ?まで押してもらったし。

どういうことだ笑

まぁいいや細かいことは。笑

ありがとうおじさん!

ここは無料で泊めてくれるだけでなく、夕食と朝食まで提供してくれるだと…!!
アメリカの時にも感じたけど、教会パワーってすごいわ。

シャワーまで浴びさせてもらい、夕食へ。

ダイニング。
ここは老人ホーム?的な機能も併せ持っていて、多くのお年寄りがおられました。

これが夕食だ!
スープがおいしい。ほんとうに。
店で食べるよりも、なんか”愛”がある気がするから暖かい。
これだけで今日走った分を回復するのは厳しいけど、これだけでも充分ありがたいです。
本当にありがとう。

っておもってたら、メインディッシュが運ばれてきました。笑

たぶん、いままで食べてきたポルトガル料理で一番美味しかったです。本当に。
シンプル+愛=最高ってことです。

今夜はここで寝させてもらいます。
マットに毛布まであるなんて。。。

最高です。

何か、本当に愛だと思った。
何だろう、上手く表現できないけど巡礼者を包み込む愛というか、それ以上に他者を愛する力って本当に素晴らしい、すごいって実感した。

実際、そんな場面でなんども胸が熱くなって涙が出そうになった。

それはおじさんやお姉さんのみならず、昨日のジプシーの姉ちゃんやいろいろこれをかけてくれたり応援してくれたりしてくれた人々の愛のおかげなんだと思う。

「なんだ愛だなんて」といわれるかもしれない。
けど愛がなければ何にも始まらないんじゃないかと思う。

僕のいう、思う、「愛」がLoveなのかPhilanthropyなのか、はたまたHospitalityなのかはまだ良くわからない。

ただ、自分の時間をほんのちょっとだけでも他者の為に使うことがあれば、そこには必ず愛があるんだと思う。

明日はとうとう、この旅の最終目的地リスボン。
実はポルトに着く前ぐらいから何か、うまく表現できない気持ちになってる。
嬉しさ哀しさ寂しさ楽しさ、いろんな気持ちが入り交じっててよくわかんないし、リスボンに着いても分からないと思う。たぶん。

けど、5年10年20年経てば分かるときが来るかもしれない。
それは今はわかんない。

うん、わかんないままでいいと思う今は。

とりあえず今は、明日、リスボンに到着するまで安全第一で気を抜かないこと。
うん。最後まで気をつける。

ではそろそろ寝ます。
おやすみなさい。