【後編】Day 109, sat, Nairobi day 24 「ツールドフランス王者を育てたシンバ」

走行距離:56.60km
最高速度:38.67m
平均:17.70km
走行時間:3時間11分50秒

前回からの続き〜

ディスコを後にし、ヴィレッジに戻る。

ほんま君ら自転車好きやなー。

ここの合宿所に常時酸住み込んでいる大半がジュニアライダーで、中卒や高卒、または通学しながらやってる子もる。
給料は出ないけど、食費や家賃は全て出されている。

シニアチームは自分の家族と一緒に住んでて、他の仕事もしながら競技してる人がほとんど。

しかし、、、、昼前にコーチが帰ってくる予定だったんだけど、まだ帰ってきてなく、もっとかかりそうな予感。。

と、いうことでオレンゴン萩原さんの宝物を見せてもらうことに。
…割りとマジですげぇす。

この帽子はちがうチームのだけど、サインはあの!あの!あの!!!!!!!!!!!

クリス・フルゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーム!!!!!のサイン。
てかご存知ですか?クリスのこと。
2013年のツール・ド・フランスの総合優勝者です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0

自転車はピナレロ。

つまり、世界王者ッス。
ヨーロッパじゃサッカーの次に注目されてるツールなんで、いわばメッシ、ロナウドそしてラモスみたない存在。

そんな人の生サイン。

そしてこれがオレゴンさんが「これ萩原家の家宝になるわ〜」と言うぐらい貴重な、クリスが実際にこれを着て走ったスキンスーツ。
ちゃんとクリスの名前入り。

よくあるレプリカじゃなく、モノホンです。
だいたいこれ1着で5万ぐらいするらしい。

しかもクリスがちゃくようしてたやつだと、数十万の価値になるんじゃないかな?
Raphaのマークがモノホンの証拠。http://www.rapha.cc/?locale=JP

ここにもクリスのサインあり。
自転車好きならたまらんものですわ。

ではなんでこんなスゲェものがケニアの小さな村にあるのか、、、まぁ実はオレゴンさんがeBayで買っただけなんだけどね。

…ってのは冗談で、実はここの合宿所を主宰しているコーチが、クリス・フルームに初めて自転車を教えた人だからなんです。クリスはもともとケニア生まれで、10代のころはここのコーチの下で練習してたんだって。ただケニアの自転車連盟が腐敗してたので南アフリカに渡り、そしてイギリス国籍を取得して今に至るんだって。
そんなクリスが自転車の世界王者になったので、そのルーツを辿ろうって番組の取材で、この合宿所にきたんだと。

その時にここの合宿所にいるジュニアとシニアチーム、そしてコーチに彼がレースできてたジャージをプレゼントしたとのこと。だから自転車大好きフィールドワーカーオレゴンさんがあのスキンスーツを彼からもらえと。すごいわ巡り合わせッス。

その時の動画。
”Chris Froome: Made in Kenya ”
http://www1.skysports.com/news/15264/9107948/

まぁそんなデレデレのオレゴンさんとキッチンにいくと、なぜかウサギが。。。
…え?これ食べるの?と思ってしまったけど、これはただペットとして飼うらしい。

ごめん、勘違いしました。笑

コーチのめっちゃシャイな息子。ブジ。
シャイ過ぎてすぐ逃げるから撮れない。笑

長屋の隣に住んでるちびっこギャング。
自転車にイタズラ、というか何でもさわっちゃうギャングスタ。笑

なんかもう、ぜんぜんコーチが帰ってくる気配がないので、先にンゴング山までトレッキングしにいこう!

ジュニアライダー2人がついてきてくれ、4人でンゴング山近くの丘を目指す。
すこしずつ高度をあげながら村を抜けて、30分ぐらい走ると、こんな感じ。

めっちゃ気持ちえぇ!!

遠くに見えるのがンゴング山。
今走ってるここら辺は高度2000mぐらいかな。

ちなみにこの丘陵部にも人が住んでます。
…スゲェ。。

ジュニアライダー二人と。

お、置いてかないで〜

なんかめっちゃ急勾配なダートを下っていくので、「…ム、これ下がるってことは、またあがらなきゃ行けないのよね。。」と一抹の不安がよぎりつつ、下る。

すると、川がありました。
ジュニアライダーの彼らは、これを見せてかったらしい。

楽しそう!
「ヘイ!一緒に遊ぼうぜ!」って言われたけど!
ちょっと怖いけど!
てかいまから下がった分だけ上がらなきゃ行けないんだけど!

自転車かついでDHで使うようなダートを上がっていく途中、ちょっとこけて擦りむいてもたわ!笑
しかも上がってもとの道にきたのはいいけど、また違うクロカンロードをのぼっていかなあかん。。
3回ぐらい、行く手をロバや羊に遮られた。笑 これこそケニア。うん。

まぁ楽しかったから良かったね。
こういう平原もええ感じ。

もうこっからは帰るだけ。

村に帰ってきたのはいいけど、
けっこうキツかった。。

売店で食べるバナナ、初めてケニアのバナナ。
一本なんと、5シル。やっす。笑

合宿所に戻ると、やっとコーチが帰ってきてた!
紹介しよう、彼がツールドフランス王者を育てたDavid Kinjahだ!!

カッコえぇ。
なんか想像してたよりもずっとシブいというかかっこいいというか、あ、何かすごそうっていう雰囲気のDavid。
ケニア初のヨーロッパチームの選手。イタリアのチームで走ってたんだって。

しかも40超えてコーチしてるにも関わらず、成績はケニアで1位!笑
http://www.kenyacycling.org/kenya-mtb-rankings/

ちなみにメインスポンサーのSOSSIのCMにも出てます。
passion!!
http://www.youtube.com/watch?v=wQ1zUOUjNAQ

とっても気さくでいい人。
いやーええ人と出会えましたなー。

部屋には所狭しと栄光の証飾ってる。

強すぎ。

まぁそんな彼がちょっとPC関係でトラブってたので、ヘルプしたぜ!

その間にやっとすばしっこいブジと仲良くなった!
ちなみにさっきのCMにもでてます。

なかなかワガママというか、かわいいというか、ずっと日本語の「ありがとー!」を大声でいってた笑
そら写真もブレるわ。笑

Davidの自転車。
もちオールカーボン。
サファリシンバズってのがかっこええわー。

オレゴンさんとDavid、そしてジュニアライダー達の集合写真。
前二人の目が。笑

ほんまええ人やわDavid。
応援したくなる人間性。
まぁ初対面で2時間ぐらいしか一緒にいなかったけど。笑
まぁこの2時間でもね、大切よね。

あと、9月にエジプトから南アフリカまで40日間で走るらしい。もち自転車。すげぇ。。

オレゴンさんと。
ここで半年間、住み込みでフィールドワークしてるオレゴンさん。
もちろん彼らと一緒に自転車に乗って練習してます。
さすがッスわ。

そろそろ暗くなってくるので、帰りましょう。
帰り道で会ったシニアライダーの一人。
シニアの人たちは仕事と掛け持ちしながら自転車で競技してる。
彼らはスポンサーからの給料ももらってるけど、それだけじゃやってけないので仕事を掛け持つ。
うん。やっぱ緊張感あるな。

帰りは建設中の道路を下っていくだけ。
高度300mぐらいさがっていくだけなので、だいぶ楽。
しかも車ほほぼ、入ってこないからメッチャ走りやすい!

まぁ、建設中ってことっだけあて途中途中がダートだけど。笑

帰り、もうだいぶん暗くなってちょい不安だったけど、無事に帰宅。
今日は走ったなー。60km近く。

今晩は4人で餃子を食べにこの前の中華料理屋へ。
Nairobi Hospitalのすぐ隣です。

いやー、ここの餃子は間違いないわ。
満腹満腹。

帰りのタクシーでこの前は500シルで帰れたところを、800シル要求された意外は満足でした。笑
まぁボスが払ってくれたけど。笑

やっぱ自転車ええなー。
Davidはあのヴィレッジで青年が貧困から抜け出す手助けというか、社会貢献的なことをやってる訳だけど、まぁいろいろな障壁や問題があるらしい。
もちろんいろんな見方があるけど、僕は彼を応援したいと思います。
寄付やスポンサーも募ってるので、賛同してくれる方がいれば是非、コンタクトをとって下さい。

http://www.safarisimbaz.com/support/

ほんまええ日やったなー
こんな機会を与えてくれたオレゴンさんありがとうございました!
機会があればまたヴィレッジにいきたいぜ。

しかしひさびさに走ったのでちょっと疲れた笑
ので、寝ます。笑
明日は休養かなー

では、おやすみなさい。